毛髪の話題になると、必ず出てくる薄毛関連の話題。話を進めていくと、これまた必ずと言っていいほど出てくる「母親の父親(祖父)の頭頂部をチェックすれば自分が禿げるかどうかわかる。」という主張。その主張に反論する人も現れる。
個人的に、X染色体と関連性があるというような話は何となく読んだり聞いたりしていたのだけど、いまいちハッキリしないので新聞の過去記事を漁ってみることにした。そこで発見したのがテクノバーンの捏造翻訳記事だった。
薄毛の遺伝子談義になると飛び出してくる「自分が禿げるかどうかは母方の父親を調べろ」は妥当ではない。
毛髪の話題になると、必ず出てくる薄毛関連の話題。話を進めていくと、これまた必ずと言っていいほど出てくる「母親の父親(祖父)の頭頂部をチェックすれば自分が禿げるかどうかわかる。」という主張。その主張に反論する人も現れる。
個人的に、X染色体と関連性があるというような話は何となく読んだり聞いたりしていたのだけど、いまいちハッキリしないので新聞の過去記事を漁ってみることにした。そこで発見したのがテクノバーンの捏造翻訳記事だった。
まず確認したいのが、テクノバーンの日本語記事の元となっている英語のソース。
Researchers discover baldness gene: 1 in 7 men at risk
If you have both the risk variants we discovered on chromosome 20 and the unrelated known variant on the X chromosome, your risk of becoming bald increases sevenfold.
上記ソースをテクノバーンが翻訳すると…。
Technobahn(リンク先ロスト):http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200810141922
X染色体の染色体番号20に遺伝的変移のリスクがある場合、その人が禿げる可能性はそうでない場合の7倍にも達する
テクノバーンの翻訳だと、X染色体上に存在する染色体番号20の変異が禿に関与していると受け取れる。
でも、Wikipediaの性染色体の項目を見ると、ヒトに存在するのは番号1~22までの常染色体と、性染色体(X染色体とY染色体)ということが書かれている。
だから、“X染色体の染色体番号20”という表現がおかしいことがわかる。この表現だと、読み手に禿遺伝子がX染色体のみに集中しているかのような誤解を与えてしまう。このテクノバーンの誤訳が「ハゲは母方からの遺伝だから父親は関係ない。」という噂に拍車を掛けているのは間違いないだろう。
最終的に、英文ソースの方に書かれていることをまとめると、20番染色体上にある遺伝子の変異と、X染色体上の遺伝子変異にハゲのリスクがあって、この二つの変異が同時に起こった場合、そうでない人と比較して7倍の確率でハゲる、という具合になる。
X染色体に関しては母方の遺伝であるのは問題無いとして、20番染色体に関しては母方と父方の両方から遺伝する可能性があるので、「遺伝的に母方のみが影響する。父方は無関係。」とするのは間違いであると言える。
ただ、これらの分析結果はあくまでコーカソイド系(白人)に限ったことなので、モンゴロイド系の日本人に当てはめることができるのかどうかはわからない。(結局どっちなんだよ!)
ちなみに、テクノバーンは日本語版を削除してしまったようだ。誤訳のクレームが多かったのだろうか?
現在トラックバックはありません。
現在コメントはありません。