10分1000円をウリにしたヘアカット専門チェーン、QBハウスの運営会社キュービーネット。この会社の筆頭株主オリックスが、12月中旬に保有株式を野村証券系のベンチャーキャピタルに譲渡する。
オリックスがキュービーネットを買収した2006年当初は、IPOを通じた売却を行い利益を得る計画だったのだが、ここにきて売却方針を転換。シャンプー台の設置義務付けによる、成長力の鈍化が原因か?
オリックスが格安カット専門店QBハウスの運営会社を約100億円で野村系VCのジャフコに売却。
10分1000円をウリにしたヘアカット専門チェーン、QBハウスの運営会社キュービーネット。この会社の筆頭株主オリックスが、12月中旬に保有株式を野村証券系のベンチャーキャピタルに譲渡する。
オリックスがキュービーネットを買収した2006年当初は、IPOを通じた売却を行い利益を得る計画だったのだが、ここにきて売却方針を転換。シャンプー台の設置義務付けによる、成長力の鈍化が原因か?
11月下旬に千葉県で洗髪設備の設置義務付け条例案が成立し、来年7月1日に施行される予定であるとのニュースがあった。この義務化条例は、2010年10月末段階で23道県で施行されており、全国に広まりつつある。
あくまでシャンプー台を設置するだけで使用しないという裏技を駆使して、保健所の営業許可を取ってきたQBハウスではあるが、シャンプー台の設置は床面積増加に繋がる。そういったコスト増が足かせとなり、出店ペースが鈍くなる。すると企業の成長スピードも鈍化する。

オリックスの株価チャート。売り抜けで今後どうなる?
こういった流れの中、オリックスがQBの企業価値が毀損するのを嫌ったのかは不明だが、新規株式公開を待たずにジャフコに売却した。この急激な方針転換は、どことなく売り逃げしたがっているように見えた。

ジャフコの株価チャート。今後、買収の影響は?
一方、ジャフコは三井住友銀行の資金供与を受けてまでQBを買収したわけだが、買収金額の100億円以上に企業価値を高める戦略と勝算はあるのだろうか?
QBの店舗は香港とシンガポールにもあるから、日本国内で規制されようとも海外で業績を伸ばせると考えているのだろうか?
今回の格安理容店売却劇は興味深いことだらけだった。
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